The Misspergers:GET IT LIVE!!1st 『GIE賞』獲得バンド 記念インタビュー
2016年10月30日にGET IT ENTERTAINMENT(GIE)主催のコンテスト形式ライブ『GET IT LIVE!!1st~Trick or Rock~』が開催された。
そこで主催者賞となる『GIE賞』を獲得したバンド『The Misspergers』に、ライブの感想や曲作りや普段の活動、今後の展開など様々なお話を伺ってきた。
写真左からBa.あゆむ、Gt.どいさん、Vo/Gt.はらみつ、Key.あしゅら、Dr.みっきー
【「GIE賞」受賞インタビュー】
取材/遠山基樹 撮影/森雅弘 文/武田祥吾
GIEライブを終えて
――皆さん、明けましておめでとうございます!まずは昨年10月末に開催された、『GET IT LIVE!!1st』に出演頂いた感想からお聞かせください!
みっきー:単純に楽しかったです!
あゆむ:過去出たライブの中でも一番盛り上がったかもしれないです。
一同:たしかに!
はらみつ:演奏面では至らない所も多々ありましたが、その時のベストは出せたんじゃないかなーと。なかなか良いライブができたと思います。
みっきー:Act.2さん(前出番のバンド)が会場を盛り上げてくれていたから、すごくやりやすかったってのもあります。
あゆむ:そうそう、みんなフロアでAct.2さんの曲聞いていたから出番ギリギリまで裏に俺しかいなかったもん(笑)
――Act.2さんもThe Misspergersさんも、他の出演者が演奏しているときもフロアで盛り上がってくれていて、「あーこの人たち音楽楽しんでいていいなー」って思いましたよ!
あゆむ:僕たちは大学時代の音楽サークル出身で、その頃から先輩・後輩のライブ中はみんな前に出てっていうのが習慣付いてるのかもしれないです。
――運営側としてもそれが本当にありがたかったです。やはり前の方が空いちゃうと寂しく見えちゃいますからね。
――ちなみに今回The Misspergersさんはグランプリに次ぐ、『GIE賞』を獲得されました。出番が終わった後は、賞を受賞されるとは思いましたか?
あしゅら:盛り上がってたなーとは思いましたけど、自分たちはまだまだ実力が全然無いと思っているので驚きました。
みっきー:あよりちゃん(成田あより。当日出演したシンガーソングライター。『GIE賞』と同格の『TBC賞』を獲得した。)はいくんじゃないかなーと思ったけどね。
一同:たしかに!別格だったよね。
はらみつ:実際他の出演者の方々もすごく良くて、なので一層驚きました。
――また『GIE賞』の副賞として「ちびまるこちゃんスクラッチ」3千円分も進呈されましたが、スクラッチの結果はいかがでしたか?(笑)
あしゅら:おかげさまで200円当たりました!(笑)
あゆむ:俺らはもう削る前から当たった時の話をしてたよね?
あしゅら:そうそう、サイゼリアで削りながら機材買おうとか(笑)
どいさん:まあ脆くも散ってしまいましたが(笑)
――それじゃあ200円の使い道は?
あゆむ:ジュース1本…
あしゅら:ジュース1本、5人でどうやって分けるの(笑)
一同:(笑)
The Misspergersの成り立ち/ライブ活動について
――さて次は「The Misspergers」というバンド名の由来をお伺いしたいのですが、これにはどういった意味があるのでしょうか?
はらみつ:英語でmiss spell(綴りを間違える)という言葉から、本当に「miss spell」という綴りを間違えてしまったという形で「The Misspergers」というバンド名にしました。
あしゅら:実際はらみつは誤字・脱字が多いんですよ!ずっと「既読無視」を「がいどくむし」って読んでて(笑)
はらみつ:え?
みっきー:あと英語のスーツ(suit)も読めなかったんです。
はらみつ:あーずっと「スイット」って読んでました(笑)
あしゅら:さっきまでずっと「EXCELSIOR CAFFE」のことを「エクセルシールカフェ」って言ってたし(笑)
一同:(笑)
みっきー:っていうのが日頃からあって、The Misspergersで良いんじゃないかって結論に至りました。
――なるほどですね(笑)
――ちなみにみなさんは普段お仕事をされながら、音楽活動もされているのでしょうか?
どいさん:あしゅらだけ現在学生で、あとのメンバー4人はみな仕事をしながら音楽活動をしています。
――みなさん同じ大学で、同じ学年ですか?
一同:そうです!
――学生時代にはThe Misspergersとしては活動していなかったのですか?
はらみつ:個々にはそれぞれ軽音サークルで活動はしていたんですけど、一緒に同じバンドとして活動してはいませんでした。ただ卒業ライブの時に5曲くらい作って、あゆむとみっきー、あしゅらを誘って演奏したんです。それでせっかく作ったんだからこれで終わりにするのはもったいないなと思って、続けることにしたんです。それがThe Misspergersの原型で、そこに暇そうにしてたどいさんを誘ったのが始まりです。
―――次に普段のライブ活動についてお伺いします。いまライブは月にどのくらいのペースで出てらっしゃるんですか?
はらみつ:月に大体1~2本程度ですね。ただ今年の2月末から3月にかけては少し出演が固まってあります。
――いつもはどういった経緯でライブに出られているのでしょうか?また企画とかもされているのでしょうか?
みっきー:まだ企画はそこまでのバンドじゃないと思っているので無いですね。
あゆむ:呼んで頂いて、そこに出るのが多いです。GIEライブもそうでしたけど、今までライブで一緒になったバンドさん達から、レコ発だったり企画やるから出て頂けませんかって声を掛けて頂いたり、横のつながりから出演するというパターンがほとんどです。
あとはTwitterでライブハウスさんをフォローすると、たまに向こう側からよかったら出ませんかっていうお誘いを頂いたりするので、予定さえ合えば是非やらしてくださいって感じで出たりもしてます。
――みなさんお仕事もされながらの活動ということでしたけれども、予定さえ合えば出られるだけ出たいというスタンスなのでしょうか?
はらみつ:あしゅら以外はみんなそれぞれ仕事もしているので、基本的に日曜日しかライブに出られないんですが、予定さえ合えば出られるだけ出たいと思っています。
あしゅら:逆に平日だったら「もうだめだー」ってなっちゃいます。
――じゃあ次のGIEライブもThe Misspergersさんには是非出て頂きたいと思っているので、日曜日にしないとダメですね(笑)
――さてGIEライブでは素晴らしいパフォーマンスでお客さんを沸かせていましたが、たくさんライブをやっていれば失敗やトラブルも経験されてきたかと思います。これまでの失敗談やフォローの仕方など、もし何かあれば教えてください。
はらみつ:前回(12月に出演したライブ)のライブはひどかったよね?
あゆむ:うんうん。
はらみつ:色々あったんですけど、たとえば自分がギターの弦を切っちゃったりとか。そこで流れが完全に止まっちゃって。
――演奏中にですか?
はらみつ:はい(汗)
あしゅら:私たち基本口下手なので、MCをなるべくやらない方向で組み立てているんですね。すぐ次の曲、次の曲ってやって、終わったら告知だけして帰るみたいな(笑)
だから前回機材トラブルが起こっちゃって、どうしてもMCをしなきゃならない状況に初めて立たされまして。
――おお…どうしたんですか?
あしゅら:何でか分からないんですけど、その週に最終回があった『真田丸』の宣伝をしてしまうという。。
一同:(笑)
みっきー:俺らまったく関係ないっていう(笑)
あゆむ:MCに関しては完全にはらみつにおんぶに抱っこ状態だったので、そこが致命傷でした。一番トラブルが起きちゃいけない人に起きたので。
はらみつ:だからみんなしゃべれるようにしようという謎の目標ができました(笑)
――『真田丸』の宣伝も面白そうですけどね(笑)
――そしてThe Misspergersさんのライブで印象的だったのは、あしゅらさんが演奏途中に客席に降りて踊りだすというパフォーマンスでしたが、あれは毎回やられているんですか?
あしゅら:テンションが上がったら降ります!
はらみつ:本当はあそこのラストのサビ辺りって、自分がサビを一回歌って、その後あしゅらが転調してもう一度サビを歌うんですけど、ステージ降りちゃうから全部自分が歌うことになっちゃってます(笑)
あしゅら:なんか1回降りちゃうとなかなか帰って来れないじゃないですか?
一同:いや知らないから!(笑)
――みなさん本当に仲がよく掛け合いも最高です。これがライブでのチームワークの良さに繋がっているんですね。
楽曲制作について
――楽曲制作についてお伺いします。曲は基本的にどなたが作られているのですか?
あしゅら:ほぼほぼ、みっさん(はらみつ)だよね?
みっきー:はらみつが作詞・作曲で、編曲がどいさんですね。
はらみつ:自分がある程度作って、「あとリードの目立つ所とか、キーボの目立つ所お願い!」って感じでメンバーに振る感じです。
あしゅら:そう!曲を作ったっていうから見てみたら、「ここでカッコいいギターソロ」とか、「ここで良い感じのキーボードソロ」とか書いてあって(笑)
――ヤバTみたいですね(笑)
はらみつ:一応口でリズム入れて「こんな感じの弾いて」って(笑)
どいさん:基本的にそうなんです。鼻歌を聞き取って、僕が打ち込みます。
一同:(笑)
――はらみつさんがレコーダーか何かに鼻歌を吹き込んで、それを送るっていう感じなのですか?
はらみつ:そうです!携帯のレコーダーで音を録って、こんな感じこんな感じってみんなに送ってます。それでどいさんが打ち込めるので、お願いして打ち込んでもらっています。
あゆむ:で打ち込んだ曲をアップロードして、各々聴くって感じですね。
みっきー:それでそのアップロードした曲を僕らが聴いて、それをコピーしています(笑)
――面白い作り方ですね!
みっきー:その後スタジオなどでみんなと集まった時に、「ここをこうしよう」とか「こういう風にした方が良いんじゃないか」って話し合ってちょっとずつ変えていくっていうやり方です。
――ちなみにはらみつさんが曲を作る際は曲先でしょうか、それとも詩先でしょうか?
はらみつ:基本的には曲からで、リズムギターとドラムを先に考えて、歌メロはそれに合いそうなものを適当に鼻歌で歌って、そこに自分がベースを付けたものを、あしゅらとどいさんに投げるという流れです。あとは二人から返ってきたものに歌詞を付けています。
――作詞をされる際は、どのようなことを考えて書かれていますか?
はらみつ:テーマがあって、いま落ち込んでいる気持ちがあっても、落ち込んでいる所からは上がるしかない。そして自分たちの曲やライブを聴いてもらって、落ち込んでいる所から、少しでも上がってくれたらいいなということをイメージして書いています。
――それがThe Misspergersさんのコンセプトになっているということでしょうか?
はらみつ:そうですね。曲を聴いてくれたり、ライブに来てくれたお客さんが楽しいと思ってくれたらOKという感じで思っています。
――たしかにGIEライブでも、The Misspergersさんの演奏は盛り上がっていて、とても楽しいものでした。
今後の展開について
――それでは最後にThe Misspergersとしての今後の展開について教えてください!
はらみつ:当面の目標はやっぱり、ライブにお客さんをたくさん呼ぶことです。
みっきー:去年1年間は大学の後輩が結構来てくれたりとかで、完全に自分たちの力だけで集客できたとは言えなかったので、今後は自分たちの力でお客さんをライブに呼ぶことが目標です。
――その目標に向けて、何か作戦などはあるんでしょうか?
みっきー:まずはCDの無料配布だよね?
はらみつ:いま新しくCDを作っていて、完成次第無料で配布するつもりです。
みっきー:今後の目標、あとはしゃべれるようになることだよね(笑)
一同:(笑)
――YouTubeに音源も載せているんですよね?
はらみつ:いま3~4曲でも音源を載せています!
――今度、MVをライブで撮るという話を聞いたのですが。
あしゅら:今度出るライブの主催者がMVの制作をやっていて、その方がThe Misspergersの曲を聴いてくれて、よかったらどうですかって声を掛けてくれました。なのでそちらも完成したら是非見てほしいと思います!
――The Misspergersさんはライブパフォーマンスも素晴らしいので、良いMVになると思います。
本日はお忙しい中、とても楽しいインタビューをありがとうございました!今後も皆さんのご活躍を応援しております!!